イスラエルメディアは4日、イスラエルが占領するゴラン高原で、兵士2人が死亡したと報じた。イラクからのドローン(無人機)による攻撃だったとし、ほかに24人が負傷したとしている。親イラン武装組織「イラクのイスラム抵抗運動」が攻撃を主張していて、イランとイスラエルの間で高まる緊張に拍車をかける恐れがある。

 イスラエルメディアのタイムズ・オブ・イスラエルによると、攻撃があったのは3日で、爆発物を積んだドローン2機が飛来。1機は撃ち落とされたが、もう1機がゴラン高原のイスラエル軍基地に直撃したという。

 ゴラン高原は1967年の第3次中東戦争に勝ったイスラエルが81年に一方的に併合を宣言し、占領している。今年7月にはサッカー場で子どもら12人が死亡する攻撃が発生。イスラエルはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによる攻撃と断定し、その後に報復していた。(佐藤達弥)

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