イスラエル軍はレバノン東部のヒズボラの拠点を空爆したほか、レバノン側から発射された無人機1機を撃墜したと30日、発表し、27日の空爆でヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したあとも双方の攻撃の応酬が続いています。
一連の攻撃について、レバノン保健省は過去2週間ほどでレバノンでは子どもや女性を含む1000人以上が亡くなったとしています。
欧米の複数のメディアによりますと、30日未明にはレバノンの首都ベイルートの市街地に空爆があり、アパートなどが被害を受けたということです。
現場は交通の要衝で商店などが多く集まる場所だと伝えられていて、イスラエルによる一連の攻撃でベイルートの市街地に向けて空爆が行われたのは初めてとみられます。
イスラエル軍はこれまでのところこの空爆について言及していませんが、パレスチナの武装グループは幹部3人が殺害されたと発表しました。
こうした中、アメリカのバイデン大統領は29日、記者団から「全面戦争は避けられるのか」と問われたのに対し「それは本当に避けなければならない」と述べました。
そして、イスラエルのネタニヤフ首相と近く協議する考えを示しました。
イスラエル軍が、ヒズボラに対する地上作戦の可能性に言及し、紛争の拡大が懸念される中、外交による事態の打開を図れるかが焦点です。
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