おととし10月、ソウルの繁華街イテウォン(梨泰院)で、日本人女性2人を含む150人以上が死亡した群集事故で、現場を管轄するヨンサン(龍山)警察署の当時の署長、イ・イムジェ(李林宰)被告は、必要な対策を怠ったほか、うその報告書の作成に関与したとして、業務上過失致死傷や虚偽公文書作成などの罪で起訴され、検察はこれまでの裁判で懲役7年を求刑していました。

ソウル西部地方裁判所は30日の裁判で「危険性を予見することはできた」などと指摘した一方、虚偽公文書作成などについては罪に問えないと判断し、禁錮3年の実刑判決を言い渡しました。

一方、業務上過失致死傷などの罪に問われた、ヨンサン区の区長、パク・ヒヨン(朴煕英)被告に対しては「雑踏の管理などで業務上の注意義務を負うとは考えにくい」などとして無罪を言い渡しました。

10月で事故から2年がたちますが、遺族たちは、真相究明が尽くされていないなどと主張していて、9月には専門家などで作る調査委員会が発足し、改めて事故原因などを調査することにしています。

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