アメリカ軍が主導する有志連合はIS=イスラミックステートの掃討作戦のために2014年からイラクに駐留してきましたが、ISの勢力が衰退するなか、アメリカとイラクの両政府は今後の有志連合の任務のあり方や、2国間の安全保障協力について議論を重ねていました。

これについて両政府は27日、声明を発表し、有志連合の任務を2025年9月までに完了させると発表しました。

ただアメリカ政府高官によりますと、シリア北東部でISの脅威が再び高まることを防ぐため、シリアを対象にした有志連合の任務は少なくとも再来年9月までイラクで継続するとしています。

アメリカ軍は、イラクにおよそ2500人の兵士を駐留させていますが、今回の発表に伴ってどれだけの規模の部隊が撤退するのかは明らかにしていません。

アメリカ軍のイラク駐留をめぐっては、敵対するイランや、イランとの関係が近いイラク国内の武装勢力の動きをけん制する役割を担っている一方、武装勢力などからはたびたび標的とされています。

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