【NQNニューヨーク=三輪恭久】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比142ドル23セント高の4万2317ドル34セントと、24日に付けた最高値(4万2208ドル)を上回って推移している。同日朝発表の米経済指標からインフレが落ち着く傾向にあることを確認し、主力株に買いが入っている。ダウ平均の上げ幅は200ドルを超える場面がある。
27日発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で0.1%上昇した。食品とエネルギーを除くコアは前月比0.1%上昇と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.2%上昇)を下回った。コア指数の前年同月比上昇率は2.7%と市場予想に一致した。収入や支出は市場予想ほど伸びなかった。
市場では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも、米連邦準備理事会(FRB)が通常の倍となる0.5%の利下げを決めるとの予想がやや高まった。米債券市場では、長期金利が前日終値(3.80%)を下回る3.7%台半ばまで低下(債券価格は上昇)する場面があり、株式の相対的な割安感が出たとみた買いも入っている。
ダウ平均の構成銘柄ではシェブロンやアムジェン、ホーム・デポが高い。インテルとダウも上昇している。一方、アマゾン・ドット・コムとIBMは下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は5日続伸して始まった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も続伸して始まり、前日に付けた最高値を上回っている。
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