催しは2014年に香港で学生たちが民主的な選挙を求めて2か月半にわたり座り込みを行った「雨傘運動」から、28日で10年になるのを前に26日、東京大学で開かれ、当時、中心的な役割を果たした香港中文大学の元准教授 陳健民さんなどが講演しました。

陳さんは、運動を呼びかけたとして実刑判決を言い渡されて収監され、出所後の3年前からは台湾で暮らしています。

陳さんは雨傘運動について「民主的な選挙を勝ち取ることはできなかったが『失敗しても絶望してはならない』という思いは香港の人たちの心に残り続けた」と振り返りました。

そのうえで、現在の香港の状況について「自由は脅かされ、市民社会は脅威にさらされているが、重要なのは人々が信念をどう守り続けるかだ」と述べて、今後も香港の自由を求めて声をあげ続けたいと強調しました。

講演を聞いた40代の女性は「香港の人たちが自由を求めることで、逆に締めつけられている現在の状況を見るとむなしいです。彼らの活動を日本からも応援したい」と話していました。

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