米ウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=矢内純一】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比12ドル77セント高の4万2220ドル99セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が米経済を支えるとの見方が根強く、株買いにつながっている。半面、ダウ平均は前日までに連日で最高値を更新しており、主力株の一部には利益確定の売りも出やすい。

前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、通常の倍となる0.5%の利下げを決めた。複数の高官は、経済の下振れを示す経済指標が出てくれば今後も大幅な利下げをする考えを示している。FRBが景気悪化を防ぐ姿勢を強めていることは投資家心理を支えている。

ダウ平均は前日までの4営業日で700ドルあまり上昇し、連日で最高値を更新していた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も高値を付けており、短期的な過熱感が意識されやすい。週内にはパウエル議長などFRB高官の発言機会が多い。内容を見極めたいという雰囲気もあり、主力株の一部には売りが出ている。

ダウ平均の構成銘柄では、インテルとメルク、セールスフォースが上昇している。半面、アムジェンとアップルが売られている。シェブロンも安い。前日に大きく下げたビザは売りが先行している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も一進一退で始まった。

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