【ニューヨーク=吉田圭織】国連の安全保障理事会は24日、ロシアのウクライナ侵略をめぐるハイレベル会合を開催した。ウクライナのゼレンスキー大統領は「強制的に平和を受け入れるよう追い込む必要がある」として国際社会に団結を求めた。
「(ロシアの)プーチン大統領はあまりにも多くの国際法やルールを破っており、止まる兆しがない。この戦争は話し合いで終わらない」と訴えたうえで、「ロシアの戦争を止めるためには団結が必要だ」と強調した。
ゼレンスキー氏は自身が提唱している和平案を話し合う「世界平和サミット」の第2回会合の開催についても言及した。会合には全ての国を招待すると指摘し「中国やブラジルを招待する。インドはすでに招待した」と述べた。
一方、ロシアのネベンジャ国連大使は「軍事的な目的が達成できるまで(ウクライナの)特別軍事作戦を続ける。それ以外の平和への道はない」として反論した。「停戦が実現できていないパレスチナ自治区ガザで凄惨な軍事活動が進行しているのに、安保理の西側諸国の理事国はウクライナ大統領による宣伝を重視している」とも述べた。
会合は米英仏日など6カ国が要請した。参加国の大半は大統領や外相など国連大使以上の立場の代表が出席した。ロシアのみ国連大使が出席した。
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