【ニューヨーク=清水石珠実】米新聞大手のニューヨーク・タイムズは24日、ポッドキャスト向けの新しいサブスクリプション(定額課金)サービスを開始すると発表した。無料で提供してきたポッドキャスト番組を一部有料化することで、収入源の多様化を狙う。
ポッドキャストが聴き放題となるサブスク価格は月額6ドル(約860円)。年間契約すると50ドルとなる。スウェーデンの音楽配信大手、スポティファイ・テクノロジーや米アップルの配信サービスを通じて販売する。10月に開始する。
サブスクサービス開始後も、最新のエピソードは無料で提供を続ける。過去のエピソードを聞きたい場合には契約が必要となる。新聞や電子版の有料購読者は、いままで通り追加料金なしで同社のポッドキャストを聞くことができる。
ニューヨーク・タイムズは2017年、1つの時事ネタを深掘りするポッドキャスト番組「ザ・デイリー」を開始した。米国でランキング上位常連の人気番組となったが、新規の購読者を開拓するツールの1つという位置づけで無料配信してきた。
NYタイムズはザ・デイリー以外に、時事ネタを扱った対談番組「エズラ・クライン・ショー」や、テクノロジー専門の「ハードフォーク」などのポッドキャスト番組を製作・提供している。
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