ニューヨークの国連本部では24日午前、日本時間の午後10時から各国の首脳らによる国連総会での一般討論演説が始まり、初日は、退任前としては最後となるアメリカのバイデン大統領や、ことし7月に就任したイランのペゼシュキアン大統領が演説します。
26日にはイスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナのアッバス議長がともに演説する予定で、ガザ地区での死者が4万人を超え停戦を求める国際社会の声が高まる中で、双方の首脳が同じ壇上からどのような発言をするのか注目されています。
総会と並行してウクライナ情勢や中東情勢を巡る安保理の首脳級会合も開かれ、ゼレンスキー大統領をはじめ紛争当事国の首脳らが激しい議論を交わすものとみられます。
一連の演説や会合では、各国の首脳から常任理事国による拒否権の行使で各地の紛争を止められない安保理への批判が集まり、国連改革を求める声がいっそう高まることが予想されます。
このほかにも国連を舞台にして2国間の会談などさまざまな首脳外交が繰り広げられる見通しで、山積する国際社会の課題に対して事態打開に向けた道筋を見いだせるのかも焦点です。
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