記者団の質問に答える岸田文雄首相(23日、ニューヨーク)

【ニューヨーク=永富新之丞】岸田文雄首相は23日(日本時間24日未明)、ロシア軍機による領空侵犯について「極めて遺憾だ」と述べた。外交ルートを通じて「厳重に抗議し、再発防止を強く求めた」と語った。

訪問先のニューヨークで記者団の質問に答えた。首相は「日本の領土、領海、領空は断固として守り抜く決意のもと、警戒監視に万全を期す」と強調した。

ロシア軍の哨戒機1機が23日、北海道の礼文島沖北方で日本の領空を3度侵犯した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し、対領空侵犯措置で初めて強い光と熱を放つ「フレア」を使用して警告した。

首相は領空侵犯を受け、①冷静かつ毅然とした対応②米国をはじめとする関係諸国との緊密な連携③国民や国際社会への適時適切な情報発信――の3点を指示していた。

【関連記事】

  • ・空自、退去応じぬロシア機に強い警告 初のフレア使用
  • ・小泉悠氏、ロシアの領空侵犯「中ロ艦艇の航行と関係」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。