グランディ難民高等弁務官は22日、ニューヨークでNHKのインタビューに応じました。

このなかでウクライナやガザ、それにスーダンの紛争やベネズエラの混乱などを背景に世界の難民や国内避難民があわせて1億2000万人を超え増加しているとした上で「平和や安全保障をめぐる議論を見ると、難民や国内避難民をとりまく未来は明るくない」と指摘しました。

また、難民や移民の受け入れを世界で主導してきたアメリカでトランプ前大統領が「流入してきた人たちがペットを食べている」と発言するなど差別的な言動が目立っていることについて、「移民や難民をあざけり、汚名を着せて排除することは非常に危険だ。多くの外国人がいる場合に目指すべきなのは、彼らが溶け込めるようにすることだ」と述べ、危機感を示しました。

その上でグランディ高等弁務官は「世界のリーダーたちには、困難な状況から難民や移民を守る義務があること、また、彼らが社会の財産になり得ることを理解してほしい」と呼びかけました。

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