【ワシントン=共同】米超党派の退役軍人や外交安全保障を担当した元高官ら700人以上が22日、連名の書簡で大統領選の民主党候補、ハリス副大統領(59)の支持を表明した。ハリス氏が民主主義を守るのに対し、共和党候補のトランプ前大統領(78)は危うくすると警告。「民主主義か権威主義かの選択になる」として、ハリス氏への投票を呼びかけた。
11月5日の投開票が1カ月半後に迫り、期日前投票が本格化する中、共和党を含む元政府高官の間でハリス氏を後押しする動きが加速しており、トランプ氏にとって痛手となりそうだ。
書簡にはペリー元国防長官やクリントン元国務長官をはじめとする閣僚経験者のほか元大将、元大使ら多数が名を連ねた。トランプ氏が中国の習近平国家主席、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記、ロシアのプーチン大統領ら独裁者のほかレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラなど敵対勢力を称賛し、同盟国の首脳を非難していると批判した。
トランプ氏について、2020年大統領選の結果を覆そうとして議会襲撃事件を扇動し、結果を確定させる議会手続きを妨害したとして起訴されたのにもかかわらず「一切反省せず、軍の最高司令官の資格はない」と指摘。一方でハリス氏は米国の安全保障を強化し、有能な最高司令官になると期待を示した。
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