ウクライナのシビハ外相は21日、自身のX(旧ツイッター)で、ロシアが今冬を前に、ウクライナの原子力発電所や関連施設を攻撃する計画を立てていると警告した。
投稿では、ウクライナの情報機関の分析から、ロシアが原子力発電所や配電施設を攻撃する準備をしていると明らかにした。シビハ氏は「(原子力発電に関係する)施設が損傷すれば、世界的な影響を及ぼす原子力事故が発生するリスクが高まる」とし、国際原子力機関(IAEA)やウクライナを支援する国にも情報を共有したとした。
IAEAは16~20日、オーストリアのウィーンで総会を開いた。グロッシ事務局長は、ロシア軍の占領下にあるウクライナ中南部のザポリージャ原発や、ウクライナが越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州にある原発について言及し、「どこにあるかに関係なく、原子力発電所を攻撃することは許されない」とした。IAEA総会では、ウクライナの原子力発電所がウクライナの完全な管理下で稼働すべきだと確認する決議を採択している。(ブリュッセル=森岡みづほ)
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