クアッドの首脳会合は、日本時間の22日午前5時すぎからアメリカ東部のデラウェア州で始まり、岸田総理大臣やバイデン大統領、それにオーストラリアのアルバニージー首相やインドのモディ首相が出席しました。
冒頭、岸田総理大臣は「われわれを取り巻く安全保障環境はいっそう厳しさを増し、法の支配に基づく国際秩序が脅かされている。自由や民主主義といった価値を共有する4か国が『自由で開かれたインド太平洋』への強固なコミットメントを国際社会に示し続けることが重要だ」と指摘しました。
その上で「ASEANや南アジア、太平洋島しょ国といった地域の国々の声に耳を傾けながら実践的な協力を推進したい」と述べました。
会合では、地域情勢をめぐって意見を交わし、海洋進出の動きを強める中国の動向なども念頭に、安全保障協力を強化していくことで一致する見通しです。
また、サイバーセキュリティーや重要・新興技術の開発、それにがん対策を含めた国際保健や災害支援など、幅広い分野での協力も確認するものとみられます。
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