パリのノートルダム大聖堂は、5年前の大規模な火災でせん塔や屋根に大きな被害が出て、12月上旬の一般公開を目指し、再建工事が続いています。

こうした中、工事に携わる職人たちの活動を知ってもらおうと、大聖堂の前の広場で修復作業を実演する催しが始まり、初日の20日、多くの市民が訪れました。

会場には、屋根や石像などの修復作業を紹介する9つのブースが設置され、実物大の石材や木材を削る実演のほか、職人による作業の説明が行われました。

このうち、屋根の骨組みの修復作業を紹介するブースでは、職人たちが、大聖堂が建てられた当時の中世の建築技法を用い、鉄のくぎを使わず木材を複雑に組み合わせながら骨組みを再建したことなどを説明し、訪れた人たちは熱心に耳を傾けていました。

会場を訪れたパリ市民の女性は、「昔ながらの技法や素材が使われていることが分かりました。ふだん見られない修復作業を知ることができ、とても勉強になりました」と話していました。

屋根職人の男性は「作業の内容を説明すると、訪れた人たちは聞き入ってくれました。大聖堂の再建に携われたことをうれしく思います」と話していました。

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