【ニューヨーク=共同】米大統領選の共和党候補のトランプ前大統領(78)に対する2度の暗殺未遂を受け、下院は20日、主要政党の大統領候補と副大統領候補に対し、現職と同等の基準で警備体制を敷くよう大統領警護隊(シークレットサービス)に命じる法案を満場一致で可決した。
警護隊のロウ長官代行は20日の記者会見で、トランプ氏の警備は既に現職と同等の体制に強化していると説明した。
警護隊は20日、7月の暗殺未遂の態勢を検証した報告書の要約も発表した。未然に防げなかった要因として、地元警察と警護隊が十分な調整をせずに複数の無線の周波数を利用し、警護隊に容疑者=現場で射殺=の存在が正確に伝わっていなかったなど、関係機関の連携不足を挙げた。
トランプ氏は7月13日に東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃され右耳を負傷した。今月15日には自身が所有するフロリダ州のゴルフ場でプレー中、近くで銃を持った男が待ち伏せしていた。コースの安全を確認していた警護隊が男を見つけ、地元警察が拘束した。
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