イスラエルのネタニヤフ政権は去年10月、ハマスによる大規模な襲撃を受けてハマスを壊滅し、人質を取り戻すことなどを目標に掲げてガザ地区での軍事作戦を続けています。

一方、イスラエル北部ではハマスと連帯するレバノンのヒズボラとの間で攻撃の応酬が続いていて、地元メディアによりますと、イスラエル側では住民およそ6万人が依然、避難生活を余儀なくされています。

こうした中、ネタニヤフ政権は17日、ヒズボラへの対応を軍事作戦の新たな目標に加えることを閣議決定し、「イスラエル北部の住民を安全に帰還させることを戦争の目標に盛り込んだ。目標達成のため行動を続ける」と発表しました。

16日にはアメリカの特使がイスラエルを訪れ、会談したガラント国防相は「北部の住民を帰還させるために残された方法は軍事行動しかない」と述べ、ヒズボラへの圧力を強める考えを示しました。

アメリカのニュースサイト、アクシオスは関係者の話としてアメリカの特使はイスラエル側にヒズボラとの戦闘を激化させないよう警告したと報じていて新たな閣議決定で戦闘がさらに長期化することも懸念されています。

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