イスラエル軍はレバノンとの国境付近で、ヒズボラからのミサイル攻撃を迎撃した(16日)=ロイター

【エルサレム=共同】イスラエル首相府は17日、パレスチナ自治区ガザの戦闘の目標に、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの交戦で避難するイスラエル北部の住民の帰還を含めると発表した。治安閣議で決定した。イスラエルメディアが伝えた。ヒズボラとの交戦が拡大する恐れがある。

イスラエルのネタニヤフ首相は16日、中部テルアビブでバイデン米政権のホックスティーン特使と会談した。首相府などによると、ネタニヤフ氏は、ヒズボラとの交戦の影響でレバノン国境周辺から避難している住民の帰還のため「必要なことをする」と述べ、攻撃強化の必要性を訴えていた。ホックスティーン氏は交戦拡大に反対する米政権の立場を強調した。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派の系列メディアは16日、イスラム組織ハマスのシンワール最高指導者から同派指導者にメッセージが届いたと報じた。シンワール氏はフーシ派による15日のイスラエルへのミサイル攻撃を祝福した上で、ハマスはイスラエルの政治的意思を打ち砕くため「長い消耗戦を戦う準備ができている」と強調した。

シンワール氏は、フーシ派やヒズボラなどと共闘すれば、イスラエルを「打ち破ることができる」とも主張した。昨年10月のガザでの戦闘開始後、フーシ派とヒズボラはハマスに連帯を示し、イスラエルへの攻撃を続けている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。