ミャンマーでは9月上旬に台風11号から変わった熱帯低気圧の影響で大雨が降り、洪水や土砂崩れが各地で相次いで発生しました。

ミャンマーの国営メディアは、洪水による被害は首都ネピドーや東部カヤー州のほか、中部や南部など広い範囲で確認され、これまでに220人以上が死亡したと伝えています。

また、行方が分からなくなっている人も70人以上にのぼるということで、捜索や救助活動が続けられています。

OCHA=国連人道問題調整事務所は、洪水の被災者はこれまでに63万1000人にのぼると推計していて、食料や飲み水など緊急の支援が必要だとしています。

ただ、被災した地域では道路や橋が寸断されているうえ、通信回線が遮断されるなどの被害も出ていて、救助や支援活動をどのように行き渡らせるかが課題となっています。

ミャンマーでは、3年前のクーデター以降、軍と民主派勢力などとの間で戦闘が続いており、被災地の一部では戦闘と自然災害によるさらなる人道状況の悪化も懸念されています。

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