【ワシントン=共同】ベネズエラ政府は14日、米国人3人、スペイン人2人、チェコ人1人をベネズエラのマドゥロ大統領の暗殺計画に関与したとして拘束したと発表した。米政府は拘束された米国の3人には軍人1人が含まれると明らかにした。暗殺計画関与は否定した。AP通信や地元メディアが伝えた。
カベジョ内務・法務相は国営テレビで、拘束した6人はベネズエラ政権の転覆を狙ってマドゥロ氏ら指導者数人を殺害する米中央情報局(CIA)主導の計画に関与したと説明した。押収したとする複数のライフルの写真も示した。米軍人についてはイラクなどに従軍した経歴を持つ海軍特殊部隊の隊員だと主張した。
米国務省は「政権転覆計画に米国が関与しているという主張は完全に誤りだ」と強調し「引き続き、ベネズエラの政治危機に対する民主的な解決を支持する」とした。
7月のベネズエラ大統領選で、政権の影響下にある選挙管理当局は詳細な結果を公にせずに現職マドゥロ氏の勝利を発表したが、米政府は認めていない。米政府は今月12日、ベネズエラの最高裁長官や選管当局幹部ら16人を制裁対象に加えたと発表した。
大統領選の野党候補だったゴンサレス氏は8日、スペインに亡命した。
【関連記事】
- ・ベネズエラ、野党候補がスペイン亡命 政権から「脅し」
- ・ベネズエラ検察、野党統一候補に逮捕状
- ・米政府、ベネズエラ大統領の飛行機押収 「制裁に違反」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。