ロシア国防省は12日、ロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍から、過去2日間で10集落を奪還したと発表した。ロシア軍は戦局の巻き返しに自信を深めている可能性があり、ウクライナ軍がどこまで占領地を維持できるかが焦点となる。

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 同省の発表では、ロシア軍は主にウクライナ軍の占領地の西側の集落を奪還。東側でも戦闘が行われており、過去1日でウクライナ軍に300人以上の兵士と24台の装甲車両などの損害を与えたとしている。

 ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃を開始。ロシア軍は当初、ウクライナ軍の「奇襲」に対応できず、集落を次々と制圧されたが、ロシアメディアによると、空挺(くうてい)部隊などを投入して激しい攻撃を続けている。

 一方、ウクライナ軍は占領地に陣地を築いて防御を固めているとみられているが、ロシア側の攻勢を撃退できるかが、占領地をめぐる攻防の正念場となる可能性もある。

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