中国軍で南シナ海などを管轄する南部戦区の呉亜男司令官は10日午前、アメリカのインド太平洋軍のパパロ司令官とオンラインで会談しました。

中国国防省は「共に関心がある問題について深く意見を交わした」としています。

アメリカのインド太平洋軍によりますと、会談でパパロ司令官は、アメリカの同盟国に対して中国軍が最近、危険な対応をしていることに言及し、国際法などを順守する義務を強調したほか、南シナ海でさらなる緊迫化を招くような行動を考え直すよう求めたということです。

そのうえで、パパロ司令官は懸念事項について対話を続ける必要があると指摘しました。

米中両国は去年11月にサンフランシスコで行われた首脳会談での合意に基づき、それまで途絶えていた国防相や軍高官の対話を再開させています。

近く米中首脳による電話会談が計画される中、今回のオンライン会談はその地ならしとして、対立する安全保障の分野でも双方が対話を続ける姿勢を改めて示した形です。

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