国内海運大手3社が共同出資するコンテナ船事業会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は、コンテナ船世界最大手のスイスMSCと提携すると発表した。提携関係にある韓国HMMと台湾の陽明海運(ヤンミン)と共に、アジアー欧州間で船の貨物スペースを融通しあったり、配船サービスの一部を相互に提供し合ったりする。
ONEは日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社のコンテナ船事業を統合する形で17年に設立された。本社はシンガポールに置く。コンテナ船の運行規模では世界6位になる。
海運業界ではアジアー北米間やアジアー欧州間などの主要航路は1社単独でなく、大手海運同士でグループを組んで共同運航することが多い。ONEも17年にHMMとヤンミンとの共同運航体「ザ・アライアンス」を設立し、18年からは世界5位の独ハパックロイドを迎えて4社体制で運営してきた。
ハパックロイドは24年1月、ザ・アライアンスから脱退し、25年2月から世界2位のデンマークのマースクと新たに組むと発表していた。ONEなどはアジアー欧州間の航路で新たなパートナー探しに迫られていた。
ハパックロイドのグループ離脱後もONEはHMMとヤンミンとの3社で共同運航体を維持し、グループの名称をザ・アライアンスから「プレミアアライアンス」に改称する。
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