アメリカの景気の先行きや雇用情勢の悪化への懸念などを背景に、ニューヨーク株式市場では、先週、投資家の間でリスクを回避する姿勢が強まり、幅広い銘柄で売り注文が増える展開となりましたが、9日は、値下がりが続いていた株式を買い戻す動きが広がりました。

ダウ平均株価は、一時、650ドルを超える大幅な値上がりとなり、終値は、先週末と比べて484ドル18セント高い、4万829ドル59セントでした。

上昇率は1.2%でした。

また、ハイテク関連銘柄が多いナスダックの株価指数は1.1%の上昇でした。

市場関係者は「先週までの値下がりによって投資家が『割安』と感じた銘柄を中心に買い注文が入った。ただ、アメリカの景気の先行きや金融政策の動向に敏感な状態は変わっておらず、この流れが今後も続くかは不透明だ」と話しています。

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