中国国防省は9日、中国軍が日本海とオホーツク海の海域と空域で軍事演習を行うと発表し、ロシアが今月中に海軍と空軍の部隊を派遣すると明らかにしました。

詳しい日程や参加する艦艇や航空機は明らかにしていませんが「演習は年度計画と中ロの合意に基づいて行い、両軍の戦略的協力レベルを高め、安全保障上の脅威に共同で対応する能力を強化することを目的とする」としています。

さらに中国国防省は、ロシア海軍が太平洋で行う軍事演習にも中国海軍が参加すると発表しました。

中国とロシアは、ロシアによるウクライナ侵攻以降、関係を深めていて、ことし5月の首脳会談では経済関係の強化に加えて、合同軍事演習の規模拡大などでも合意しています。

両国としては、お互いの軍事演習に参加することで、共に対立するアメリカや日本、それにインド太平洋地域への関与を強めるヨーロッパ各国などをけん制するねらいがあるとみられます。

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