3年前、アフガニスタンでは、バイデン政権が駐留アメリカ軍を撤退させた際、国外脱出を目指す市民が首都カブールに殺到し、自爆テロで大勢の市民やアメリカ兵が死亡するなどの混乱が起きました。

これについて、議会下院の外交委員会の野党・共和党の議員らが1年半余りにわたって調査を行い、アメリカのメディアは8日、その報告書の内容を報じました。

報告書では、バイデン政権が撤退を優先し、安全上のリスクがあると把握しながら適切な措置をとらなかったことが、自爆テロにつながったなどと非難しています。

また、アメリカのメディアは、報告書で現政権を「バイデン・ハリス政権」と表記していると指摘し、11月の大統領選挙を前に、共和党が、撤退の混乱の責任はハリス副大統領にもあると印象づけるねらいがあると伝えています。

一方、与党・民主党は、こうした報告書は「党利党略だ」などと非難していて、前政権のトランプ前大統領が、軍の撤退を決めたことなどに混乱の責任があると主張しています。

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