ロシア極東のウラジオストクで開かれている国際会議、「東方経済フォーラム」に参加しているプーチン大統領は、5日、中国の韓正国家副主席や、マレーシアのアンワル首相とのパネルディスカッションに臨みました。

この中でプーチン大統領は、ロシアや中国、インドなどの新興国でつくるBRICSについて、ことしから新たにイランやエジプトなどが加わったことで、BRICSの経済圏は世界のGDPのおよそ3分の1を占めるほど影響力が拡大していると指摘しました。

そのうえで「BRICSとの関係は順調に発展している。参加国の輪が広がり、よい流れができている」と強調しました。

さらに、BRICS加盟国の貿易取引などの65%は各国の通貨で行われているとして、ウクライナヘの軍事侵攻後、欧米諸国がロシアへの経済制裁を強める中で、基軸通貨のドルを使わない取り引きが広がっているとアピールしました。

ロシアは、BRICSについて「新たな世界システムの中核になる」と主張していて、拡大する加盟国との連携を深めることで、欧米主導の国際秩序に対抗していきたい考えです。

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