【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、中部ポルタワ州ポルタワ市でロシアのミサイル攻撃があり、少なくとも41人が死亡し、180人以上が負傷したと発表した。通信アプリに投稿した。ロシアからの攻撃が比較的少ない中部への一度の攻撃としては異例の規模だ。
ウクライナメディアは2日、新開発の国産ミサイル型無人機を軍が実戦に初投入し、ロシアが併合したクリミア半島にある軍事目標を8月に攻撃したと報じた。英メディアによると、射程600〜700キロとされる。欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用が許されない中、ウクライナ軍は今後の戦局好転に期待している。
ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシク方面では一進一退の攻防が続いている。ロシア国防省は同州の集落スクチネの制圧を発表し、さらに北西約25キロにあるポクロウシクへの攻勢を強めている。一方、米シンクタンク、戦争研究所は2日、ウクライナ軍が周辺で失った一部陣地を奪還したと分析した。
クリミア半島に投入された新兵器はゼレンスキー氏が8月24日に初めて使ったと公表したが、攻撃目標は不明だった。開発期間は1年半で、ロシア領内の軍用飛行場約20カ所を射程に収めるとされる。
ウクライナは射程250キロの英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」や300キロの米国製地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の供与を受けており、ゼレンスキー氏は使用制限の解除を求めている。
南部ザポロジエ州の地元当局者によると、ロシア軍が2日に州都ザポロジエを砲撃し、8歳の男児を含む2人が死亡した。
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