【ニューヨーク=川上梓】米ゼネラル・モーターズ(GM)は28日、米中西部インディアナ州で計画していた電気自動車(EV)用電池工場の生産開始を1年遅らせると明らかにした。韓国の電池大手、サムスンSDIとの合弁で、当初は2026年の量産開始を目指していたが27年とする。GMはEV需要が減速する中で電動化計画を見直している。
同日、電池工場の詳細を公表した。両社は23年4月に米国に電池工場を建設すると発表していた。総投資額は35億ドル(約5000億円)、年間生産能力は27ギガ(ギガは10億)ワット時を見込む。27年に量産を始め、稼働後は年間36ギガワット時まで生産能力を増やす。
新工場で生産する電池はGMの新型EVに供給する。サムスンSDIにとっては米国で2番目の電池工場となる。
GMは25年までにEVの世界生産で100万台を目指してきたが、EV需要の減速を受けて長期計画を見直し、大型EVの投資計画も遅らせている。24年のEV生産台数は20万〜25万台を見込んでおり、30万台としていた当初計画から下方修正した。
【関連記事】
- ・GMとフォード、大型EVの投資見送り 収益化に限界
- ・米EV不振が招くリストラ 日産希望退職、GM1000人減
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。