【ニューヨーク=佐藤璃子】米調査会社コンファレンス・ボードが27日発表した8月の米消費者信頼感指数は、前月の改定値から1.4ポイント上昇して103.3となった。2月以来、6カ月ぶりの高水準となった。足元の景況感を示す指数と短期的な見通しを示す指数の両方が改善した。
消費者信頼感指数は米個人消費の先行指標とされ、1985年を100として算出している。
8月はダウ・ジョーンズによる市場予想(101.0)を上回った。内訳をみると、足元のビジネスや労働市場の景況感を示す「現況指数」は134.4と前月から1.3ポイント上昇した。短期的な見通しを示す「期待指数」も82.5と1.4ポイント上昇した。
雇用環境を示す指数は現況、見通しともに消費者の不安感を映した。現在雇用が「豊富」と答えた消費者は32.8%と0.6ポイント低下した。今後6カ月で雇用が減少するとの回答は17.5%と1.1ポイント上昇した。
コンファレンス・ボードのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は「現況、見通しともに前向きな結果だったが、米消費者の間で労働市場に対する懸念が強まっていることがわかった」と指摘。「最近の失業率の上昇を反映している可能性がある」と分析した。
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