ウクライナのゼレンスキー大統領に出迎えられるリトアニアのイングリダ・シモニテ首相(左)=AP

【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について「複雑な作戦だが、計画通りに進んでいることが重要だ。いくつかの成果を上げた」と述べ、作戦は順調だと主張した。首都キーウ(キエフ)を訪問したポーランドのドゥダ大統領、リトアニアのシモニテ首相との共同記者会見で語った。

ゼレンスキー氏は、ロシアがクルスク州に隣接するウクライナ北東部スムイ州の州都スムイの占領を目指していたとの認識を示し、先行して越境攻撃を仕掛けることでロシアによるスムイ占領を阻止したと主張した。

越境攻撃を受けて、ロシア軍は部隊をクルスク州に投入しているとして、ロシアの兵力を分散させることに成功したとの見方も示した。

ゼレンスキー氏はロシアのプーチン大統領について「国民をどう守るかを考えていない。今は(クルスク州の)村を爆撃している。人々は悪魔を信じていたと衝撃を受けている」と批判した。ウクライナ軍参謀本部は21日、ロシア軍がクルスク州内の集落を威力の強い誘導滑空爆弾で攻撃したと発表していた。

ウクライナ当局によると、東部ドネツク州コンスタンチノフカで24日、ロシア軍の攻撃があり、5人が死亡、5人が負傷した。

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