ミャンマーでは、7年前の2017年8月25日、ロヒンギャの人たちが多く暮らす西部ラカイン州で、ロヒンギャの武装勢力が警察や軍の施設を相次いで襲撃したことから、軍との間で激しい衝突となり、70万人を超える人たちが隣国バングラデシュに逃れました。
その後も、軍と少数民族の武装勢力との間で戦闘が続き、命を落としたり、家を追われたりする人が後を絶ちません。
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、ことし4月末(まつ)時点でバングラデシュには、衝突以前に避難していた人も含めおよそ98万人が避難生活を送っています。
避難先では支援の先細りで食料などが不足しているほか治安の悪化も懸念されており、長期化する避難生活をどう支えていくかが課題となっています。
これについて今月、バングラデシュで発足した暫定政権の最高顧問、ムハマド・ユヌス氏は、支援を続ける考えを示していますが、最終的な帰還の実現には「国際社会の持続的な努力が必要だ」と訴えています。
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