アメリカ国務省によりますと、チベット問題を担当する特別調整官のゼヤ次官が21日、ニューヨークでチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と面会したということです。

ダライ・ラマ14世は、中国の弾圧から逃れてインド北部で亡命生活を続けていますが、現在89歳と高齢で、ことし6月からはひざの手術のためアメリカを訪れています。

面会でゼヤ次官は、バイデン大統領に代わってダライ・ラマ14世の健康を祈ったほか、ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議で人権問題を担当する高官も同席したということです。

面会のあとゼヤ次官は、SNSにダライ・ラマ14世の写真とともに「アメリカによるチベットの人たちに対する揺るぎない支援を確認した」と投稿しました。

一方、中国政府は、ダライ・ラマ14世を中国からの独立を目指す「分裂主義者」などと非難していて、中国外務省の報道官は22日の記者会見で「いかなる形の面会にも断固反対する」と述べ、アメリカ側に抗議したことを明らかにしました。

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