【ワシントン=共同】米国務省は、ゼヤ次官兼チベット問題特別調整官が21日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世とニューヨークで面会したと発表した。ゼヤ氏はバイデン大統領に代わり、ダライ・ラマ側と中国の対話再開に向けた取り組みについて意見交換した。中国はダライ・ラマを「分裂主義者」と敵視しており、反発するのは必至だ。
ダライ・ラマは6月にひざの手術を受けるため訪米し、ニューヨークに滞在中。ダライ・ラマとゼヤ氏は、中国国内でのチベット族に対する人権侵害への対応や、チベットの宗教や文化の保護についても協議した。
ホワイトハウスで人権問題を担当する高官も面会に加わった。
ダライ・ラマ側と中国の対話は2010年から中断。ダライ・ラマは89歳と高齢で、米国は中国が後継選びに介入することを警戒している。
ゼヤ氏は22年5月、亡命政府があるインド北部ダラムサラでダライ・ラマと面会したことがある。
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