ネタニヤフ首相 アメリカに「深く感謝」 ビデオメッセージ で
イスラエルのネタニヤフ首相は19日、アメリカのブリンケン国務長官と3時間にわたって会談したあとSNSにビデオメッセージを投稿しました。
この中で、ネタニヤフ首相は「アメリカがイスラエルの安全保障の重要性を理解し、人質解放に向けてともに努力してくれていることに深く感謝する」とした上で、「1人でも多くの人質を生きて連れ戻すための努力を行う」と強調しました。
一方、イスラエル軍は19日もガザ地区各地で地上部隊による攻撃や空爆を続けていて、パレスチナのメディアは北部ガザ市で乗用車が空爆され、4人が死亡したなどと伝えています。
ガザ地区の保健当局は、19日までに4万139人が死亡したと発表しています。
米国務長官“停戦に向けた新たな提案 イスラエル首相が支持”
アメリカのブリンケン国務長官は19日、エルサレムでネタニヤフ首相と会談し、ガザ地区での停戦と人質の解放に向けてイスラエルとハマスの隔たりを埋めるための新たな提案などについて意見を交わしました。
新たな提案の具体的な内容は明らかになっていませんが、会談後、ブリンケン長官は記者団に対し、ネタニヤフ首相が提案を支持し、今週末までに行われる見込みの停戦に向けた次の協議に交渉団を派遣する考えを示したことを明らかにしました。
その上で、「次の重要なステップは、ハマスが応じることだ。まだ複雑な問題があり、指導者は難しい判断を迫られるだろう。しかし地域全体が、できるだけ早く合意に達しなければならないという切迫感に満ちている」と述べ、ハマスに対し提案に応じて合意の実現を目指すよう求めました。
また、「われわれは決して諦めないが、長引くほど人質が苦しみ、犠牲になる可能性もある」と述べ、直ちに合意に至ることが必要だと強調しました。
ブリンケン長官は、20日に停戦に向けた協議の仲介国のカタールやエジプトを訪れることにしていて、最新の情勢について意見を交わすとともに、ハマスへの働きかけを強めることにしています。
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