GMは中国に続き、米国でも人員削減に踏み切っている(ミシガン州の工場)

【ニューヨーク=川上梓】ゼネラル・モーターズ(GM)が全世界で1000人以上の人員削減を進めていることが分かった。米ミシガン州の研究開発拠点に勤務するソフトウエア部門の従業員などが対象とみられる。電気自動車(EV)販売の減速で投資の見直しを進めていることが背景で、不振が続く中国でも人員削減などを進めている。

19日に米CNBCが報じた。GMの担当者は同日、ソフトやサービス部門の特定のチームで人員削減を行っていることを認めた。具体的な対象人数や部門は明らかにしていないが、米ミシガン州ウォーレンにある研究開発拠点に勤務する約600人の従業員を含む1000人以上が対象とみられる。

GMの担当者は「未来を築くにはスピードと卓越性のために(組織を)簡素化し、投資を優先する必要がある」とコメントした。

GMは中国でも生産能力削減や研究開発部門を含む人員削減を進めている。協業先の上海汽車集団(SAIC)と話し合いを進めているとみられる。中国のEVメーカーとの価格競争が進む中で、赤字が続く中国事業の立て直しを急ぐ狙いがある。 

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