ロシアのプーチン大統領㊨とパレスチナ自治政府のアッバス議長はモスクワ郊外で会談した(13日)=ロイター

ロシアのプーチン大統領は13日、パレスチナ自治政府のアッバス議長とモスクワ郊外で会談した。イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突を巡り意見交換した。

ロシア大統領府によるとプーチン氏は会談の冒頭、パレスチナでは女性や子供を含む民間人の犠牲者が拡大していると指摘し「人道的大惨事を多大な懸念をもってみている」と述べた。今後もパレスチナの支援を続ける考えを示した。

プーチン氏はアッバス氏と23年10月に電話協議するなどイスラエルとハマスの衝突を巡って人道危機への懸念を訴えてきた。

ハマスのハニヤ最高指導者がイランの首都テヘランで7月31日に殺害されたことも議論したとみられる。ハマスを支持するイランはイスラエルへの報復を宣言した。

ロイター通信によると、ロシアのショイグ安全保障会議書記は今月5日のイラン訪問時、最高指導者のハメネイ師に抑制的な対応をとるようプーチン氏のメッセージを伝えたという。

ロシアは歴史的にイランとの関係が深く、軍事や経済面で協力を深めてきた。イランは24年1月に中国やロシアが主導するBRICSへ加盟した。

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