ガザ地区でイスラエルとハマスの戦闘が続く中、先月31日にハマスのハニーヤ前最高幹部が訪問先のイランで殺害され、イランは、イスラエルによる攻撃だとして報復を宣言し、中東地域の緊張が続いています。

こうした中、アメリカ国防総省はオースティン国防長官が、アメリカ軍の態勢をさらに強化するため、空母打撃群の中東地域への派遣を急ぐよう指示したなどと明らかにしました。

またフランスとドイツ、それにイギリスは12日共同声明を発表し、イランのほか、その支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどを念頭に、報復を自制するよう求めました。

そのうえでガザ地区での停戦に向けた交渉を今月15日に再開するようアメリカなどが呼びかけていることを支持するとし、イランなどによる攻撃は交渉再開を危うくするとしてけん制しました。

一方ハマスは11日に声明を発表し、ハニーヤ前最高幹部の殺害やガザ地区の学校への攻撃で100人以上が死亡したなどとイスラエル側を改めて非難しました。

そのうえで、「イスラエルに対しては、侵略を隠蔽し、人々の虐殺を続ける時間を与えるような新たな提案ではなく、先にわれわれが合意した案を履行するよう求める」として今月15日の交渉再開には慎重な姿勢を示しました。

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