2019年に香港であった逃亡犯条例改正案に反対する未許可デモに参加したとして、香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏ら7人が公安条例違反の罪に問われていた裁判の上告審で、終審法院(最高裁に相当)は12日、被告側の上告を退ける判決を下した。黎氏に禁錮9カ月の実刑を言い渡すなどした高等法院(高裁)判決が確定することになる。
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問題視されたのは、19年8月のデモへの参加。判決などによると、警察の許可を受けていた香港中心部ビクトリア公園内の集会に入りきれないほどの市民が集まり、許可を受けていない公園外でデモ行進をした。一審判決はデモを組織した罪も認定したが、高等法院はデモ組織については認定せず、終審法院はこの二審判決を維持した。
リンゴ日報は中国共産党に批判的な論調で知られたが、反体制的な言動を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)施行翌年の21年に廃刊に追い込まれた。黎氏はメディアを通じて香港の民主化への支持を訴えたことが外国勢力との結託に当たるとして国安法違反でも起訴され、現在も公判が続いている。(台北=高田正幸)
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