ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は8月に入ってアメリカの景気減速への懸念を背景に投資家がリスクを避けて株式を売る動きを強めたことで急落が続き、5日までの3営業日で値下がり幅はあわせて2100ドルを超えました。
その後は景気減速への懸念が和らいで買い戻しの動きが強まったことで株価は回復傾向となり、9日は前日と比べて51ドル5セント高い3万9497ドル54セントと2日連続の上昇でした。
ただ、これは7月末と比べて1300ドルあまり安い水準にとどまり、急落前の水準には回復していません。
市場関係者は「先行きの不透明感が完全に拭えたわけではなく回復が一気に進む展開にはならなかった。FRB=連邦準備制度理事会が利下げに踏み切るかどうかの判断の材料となるアメリカの消費者物価指数が来週14日に発表される予定で注目されている」と話しています。
また、ニューヨーク外国為替市場ではアメリカの長期金利の低下をきっかけに円高が進み、円相場は一時、1ドル=146円台前半まで値上がりしました。
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