世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日の会見で、エムポックス(サル痘)がアフリカで急拡大しているとして、専門家でつくる緊急委員会を速やかに招集すると明らかにした。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかを判断する。

 WHOは2022年7月、アフリカ中部や西部で流行してきたエムポックスが欧米などに拡大したことを受け、緊急事態を宣言。約10カ月後の23年5月に宣言を解除した。

 一方、今年に入ってからコンゴ民主共和国で1万4千人以上の感染が報告され、511人が死亡。同国内でこれまで感染が確認されていなかった地域にも感染が広がっているとした。

 WHOによると、エムポックスは発熱やリンパ節の腫れ、痛みを伴う発疹などが主な症状。ほとんどの人は完全に回復するが、重症化する人もいる。体液や皮膚の病変に触れるなど、感染者との接触で感染するという。(パリ=森岡みづほ)

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