今月1日、アメリカやロシアなど、あわせて7か国の刑務所に収容されるなどしていたあわせて26人の身柄の交換が行われ、欧米のメディアは「冷戦終結後、最大規模」だと伝えています。

この大規模な身柄交換について、アメリカ・ワシントンに駐在するロシアのアントノフ大使は、5日に掲載された国営タス通信のインタビューで「ロシアとアメリカの関係において、珍しく前向きな出来事だった。どんなに困難な時期にあっても、両国関係におけるセンシティブで深刻な問題を解決するための最低限の共通点を見いだすのは可能だということだ」と述べました。

その上で「最後の瞬間まで実現できるかわからなかった」とも述べ、身柄交換の実現には困難も多かったと舞台裏を明かしました。

一方、今回の身柄交換が米ロ関係に及ぼす影響については「近い将来、関係が改善したり安定したりする見込みはないし、その根拠もない」と述べ、軍事侵攻を続けるウクライナに対し、アメリカが軍事支援を続けているとして、米ロの関係改善にはつながらないという考えを示しました。

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