【ニューヨーク=竹内弘文】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均の前週末比下げ幅が一時1000ドルを突破した。米景気の先行き不安を背景に市場参加者が警戒感を強めており、リスク資産の株式を売る動きが加速。幅広い銘柄が下落圧力にさらされている。
取引時間中のダウ平均の下げ幅が1000ドルを超えるのは2022年9月以来、約2年ぶり。米東部時間午前9時30分の取引開始直後にダウ平均は3万8600ドル近辺と、前週末の終値より1140ドル程度低い水準となった。主要銘柄では半導体最大手のエヌビディアが一時10%超下げた。
米株の予想変動率、VIX指数は5日に一時60を超えた。20年3月の新型コロナウイルス感染拡大初期以来の高さを記録した。同指数は金融市場の不安感を映すため「恐怖指数」との別名も持つ。
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