原告の弁護士によりますと、訴状を提出したのはいずれも亡くなっている中国人の女性18人の遺族らです。
日中戦争の時に旧日本軍から慰安婦として性的な暴力を受けたと主張して、日本政府に対し、謝罪と、1人当たり200万人民元、日本円でおよそ4200万円の損害賠償を求める訴状を今月、内陸部・山西省の高級人民法院に提出したということです。
中国人の女性とその遺族らは、1990年代以降、日本政府に対し謝罪と損害賠償を求める訴えを日本で起こしましたが、いずれも敗訴が確定していて、中国メディアによりますと、こうした訴えが中国で起こされるのは初めてだということです。
遺族の弁護士は「2021年に韓国の裁判所が日本政府に賠償を命じる判決を出したことを受けたものだ」としています。
今後、中国の裁判所が訴状を受理するかが焦点で、遺族の弁護士によりますと、判断にはおよそ1か月かかる見通しだとしています。
北京にある日本大使館は「状況の把握に努めているが、現時点でのコメントは差し控えたい」としています。
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