【台北=共同】台湾気象当局によると、東部花蓮県沖と内陸で23日午前2時半(日本時間同3時半)ごろ、マグニチュード(M)6.0と6.3の地震があった。2回とも花蓮県で震度5弱を観測し、台湾全土で揺れを感じた。花蓮県政府によると、3日の東部沖地震で損壊した花蓮県花蓮市内の建物2棟が大きく傾いた。建物内に人はおらず、負傷者はなかった。
日本の気象庁は、日本沿岸では若干の海面変動の可能性があるが、被害の心配はないとしている。
花蓮市内で傾いた2棟はマンション1棟とホテル1棟。いずれも東部沖地震の後、危険な建物として使用を禁止されていた。被害を防ぐため、警察は23日未明、建物周辺を封鎖した。花蓮県の徐榛蔚県長は現場を視察し、余震が続いているとして住民に注意を呼びかけた。花蓮県は23日、出勤と通学の停止を決定した。
気象当局によると、M6.0の地震は午前2時26分に花蓮県沖の深さ10キロを震源に発生。M6.3の地震は午前2時32分に花蓮県内陸の深さ5.5キロを震源に起きた。
東部沖地震の余震は既に千回以上観測されており、気象当局は今後も続くとして土砂災害などへの警戒を促している。
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