西アフリカのニジェールをめぐって、アメリカ軍は、サハラ砂漠南側のサヘル地域のテロ対策の拠点と位置づけ、およそ1100人の部隊を駐留させ、過激派組織IS=イスラミックステートなどの監視にあたってきました。
これについて、アメリカ国防総省のライダー報道官は22日、記者団に対し「アメリカとニジェールは、アメリカ軍の部隊の撤退に向けて協議を始めた」と述べ、時期は明らかにしなかったものの、部隊を撤退させる方針を明らかにしました。
その上で「われわれは、テロ対策を実行できる方法を模索し続ける」と述べて、テロ対策に支障が出ないよう何らかの方法を探る考えを強調しました。
ニジェールでは去年7月、軍の部隊がクーデターを起こし、欧米寄りのバズム大統領を排除して軍事政権を発足させたあと、ロシアとの関係強化を図る一方、欧米とは対立を深めており、フランス軍は去年、駐留部隊を撤退させました。
フランス軍に続いて、アメリカ軍が部隊を撤退させる方針を決めたことで、ニジェールに対するロシアの影響力が一段と強まることになりそうです。
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