国営の中国中央テレビは7月31日、習近平国家主席が共産党の指導部のメンバーなどを集めて国防に関する会議を30日に開いたと伝えました。

この中で習主席は「国境や領海、それに領空の防衛は新たなチャンスと挑戦に直面している。国を守り、国境を警備する全体的な能力を向上させなければならない」と述べ、防衛能力を引き上げるよう指示しました。

その上で、国境などの防衛には軍や警察といった複数の部門が関わっているとして、共産党による統一的な指導を強化していく考えを強調しました。

東シナ海では中国海警局の船が沖縄県の尖閣諸島の周辺で日本の領海への侵入を繰り返しているほか、南シナ海では領有権をめぐってフィリピンと対立し、両国の船が衝突するなど緊張が高まっています。

中国はみずからの領有権の主張について妥協しない姿勢を崩しておらず、習主席の指示を受け今後これらの地域で軍などの動きがさらに活発化する可能性もあります。

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