ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=矢内純一】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前週末比94ドル81セント安の4万0494ドル53セントで推移している。前週末にダウ平均が大幅高となった後で、主力株の一部には持ち高調整の売りが出ている。一方、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げを始めるとの観測が根強く、ダウ平均は小幅に上昇する場面がある。

前週末26日にダウ平均は654ドル上昇した。同日に20%あまり上昇したスリーエムには持ち高調整の売りが出ている。ユナイテッドヘルス・グループやキャタピラーなども下落し、ダウ平均を下押ししている。

30〜31日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。市場では政策金利を据え置くとの予想が多い。9月には利下げを始めるとの見方が根強く、FRBのパウエル議長が記者会見で足元の経済状況や金融政策についてどのような言及をするかに注目が集まる。

今週は30日にマイクロソフト、31日にメタプラットフォームズ、8月1日にアップルとアマゾン・ドット・コムがそれぞれ2024年4〜6月期決算を発表する。時価総額の大きいハイテク銘柄の決算の内容を見極めたいとする市場参加者が多い。

そのほかの個別銘柄では、ボーイングとシェブロンが安い。半面、メルクとウォルト・ディズニーが上昇している。朝に四半期決算を発表したマクドナルドは小動きで始まった後、買いが優勢となっている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。

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