韓国の情報機関・国家情報院は29日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の「キム・ジュエ」とされる娘について「後継者教育を受けている」との見方を示した。国情院は1月に「現在のところ有力な後継者とみられる」と分析しており、裏付ける動きが進んでいるとみている。

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 国情院が29日の国会情報委員会に報告した。内容を出席した議員が記者団に明らかにした。

 議員らの説明によると、国情院は、北朝鮮が娘を現時点で有力な後継者であると暗に示しつつ、後継者教育を進めているとの分析を示したという。住民の反応を意識して(メディアでの)宣伝のレベルや対外的な登場の頻度などを調節しつつ、非公開での活動も並行して進めているとの見方を示した。一方で、後継者が変わる可能性も排除はしていないという。

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 娘は2022年11月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を視察する金氏に同行する姿が北朝鮮メディアによって初めて報じられた。以後、金氏の軍事や経済分野などの活動に同行する様子が繰り返し伝えられている。

 国情院は今年1月に国会議員に提出した資料で「公開活動の内容や礼遇のレベルを総合的に分析した結果、現在のところは(娘が)有力な後継者とみられる」と分析している。(ソウル=稲田清英)

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